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2021年12月5日日曜日

ミニ金平糖袋(象牙色)と「修羅」

 はうっ!(@ ̄□ ̄@;)!!
と気付けば12月???

そんなバナナ。。。(´・ω・`)

なんだか今年は、いつもにも増して怒涛の様に
月日が過ぎ去った気がします。なーむー。


そしていつもにも増してボヤけているような写真に
なってしまいましたが💦

ミニ金平糖袋(象牙色)が完成しましたー(∩´∀`)∩♪


そうかというて、バックを黒にしてしまうと、
またちょっと違うお色になってしまうので
むつかしいところです(´・ω・`)。

アイボリーって、象牙色のことなんですよねー。
真っ白ではない、ほんのりとベージュや灰味のある色。

なんか、白くて無地なのを作りたくなって。


今日の紙の方の京都新聞に、無頼派と呼ばれた石川淳さんの書かれた
「修羅」という作品の事が載っていたのですが、
作品の舞台は応仁の乱で荒れ果てた都(京都)で、
秩序も権威も崩壊した故の「自由」を、どう生きるのか?という
問い掛けから書かれ、

「風狂(ふうきょう)の精神に富んだ一休禅師が登場し、
魔性を持つヒロイン・胡摩(こま)や弟子に語り掛けるのも、
そうした狙いからだ。一休が大切にした自由や反骨精神は
石川の価値観でもある。」

「胡摩は山名氏一族の娘だったが、母が胡摩を身籠った時、
父の愛馬が母に思いを寄せたため殺され、たたりが続々起きる。
不気味な運命の下に生まれ、迫害されながら育った陣地を逃げ出してきた。
胡摩は鳥部野をさまよい一休と出会う。
”問うな。ふりかえるな。ただ行け”と命じられ、
峰のかなたの洛外の土地で、差別を受ける民衆たちの村に行き着く。

”村で最強の男の妻になる”と告げた胡摩に、
頭(かしら)の父親を倒した息子は新たな頭になるように頼む。
父親も死に際に
”世の中の底より立って、いつかは世をもくつがえす気合か。
これぞおれたちの友”と
同じような憤りを秘めた胡摩をリーダーと認めた。

胡摩に率いられた民衆は、社会の権威の源になっている
古い文書を集めた関白一条兼良の屋敷にある
桃華坊文庫(とうかぼうぶんこ)の破壊を狙った。
学識を持った兼良が集めた膨大な書物が収められていた。

文庫を襲撃するとき、胡摩は民衆にこう告げる。
”旧記、なにものぞ。代々の公卿(くぎょう)どもが書き散らした
文反故(ふみほうご)の山よ”
”文反故の山にこそ悪魔は棲む。今この悪鬼を討て。
旧記秘巻、みなほろぼすべし。
いうところの史書はことごとく投げ捨てよ”

”旧記秘巻の砕け散ったのを惜しいとは…”と尋ねた弟子に
一休は答える。
”旧記とはなにをいうぞ。古い世世の文を
ことごとく信ずべきと申すか…
今の世のことを逐一文に書きとめておけ。末の世におよんでは、
それがすなわち旧記じゃて。
いつの世にも反故には事を欠かぬぞ”

一休は”古則因縁(こそくいんねん)こそ
悪知悪覚(あくちあつかく)”と教えていた。
弟子は”旧記がほろびることは正知正見に至る妙機”と
一休の意図を言い当てる。

一休が言い、石川が書きたかったのは、
人間がありのままに自由に生きることだった。
大切なのは、一休が鳥部野で胡摩に
”ただ生きることにつとめよ” ”ただ行け”と諭したように
人間らしくひたむきに生きることなのだ。
(一部抜粋)



たまたま白い金平糖袋を作ったのですが、
「修羅」の物語の様に、この世界から、
多くの文書が無くなったら、

真っ白な世界に残った人々は、
どんな物語を描いていくのだろうかと(*´▽`*)。

全ての人が、本当に「ただ、ひたむきに生きる」
上下も優劣も無く、ただ、ひたむきに生きる。

私も、そんな世界に生きてみたいなーと思いました。

私の場合、ひたむきに”のほほん”と生きる
になりそうですが(///∇//)。

2021年10月14日木曜日

ミニ金平糖袋(金木犀・銀木犀)

 10月に入ってからの方が、お昼は暑いくらいですが、
風が爽やかで心地よくって、
お蔭様で元気に過ごさせていただいています(*´▽`*)。

心地良すぎて浮かれポンチになってしまってたら、
御用が溜まってたり押し寄せてきたりで、
ワタワタしておりますが(///∇//)。


そんな中、隙を突いて?作業をして完成しました♪(私えらい)
金木犀を作っていると思っていたのですが、
完成してみますと「あれ?」(@ ̄□ ̄@;)!!ってなって


こう。。。グリーンの葉っぱに埋もれるように小さく咲く、
そんな金木犀を表現するはずだったのですが、
何故か?あれ?金木犀と銀木犀?Σ(・ω・ノ)ノ!

金木犀のお花は、小さくオレンジ色で香りが強いのですが、
銀木犀は白っぽいお花で、金木犀ほどの強い香りはしないのですが、
同じようなスッキリとした甘い香りがするんですよね。

うーむ。自分で作っているのですが、
出来上がってみないとわからないものですね(///∇//)。
(作り手あるある)


にょっ!って感じに写ってしまいましたが(///∇//)
いつまで経っても写真が上手に写せないのは、
何かの呪いでしょうか?(違う)


「こうすれば上手く写真が撮れます」的なことを参考に撮ってみても
何故か?そうはならなくて、ええい!とばかりに、
寧ろ陰影を入れてやるぜ的な写真にしてしまうのでした。
へこたれない。(違う)


何となく、大きい方の金平糖袋と並べてみました♪
同じ金平糖袋でも、サイズや生地や色合いで、
こんなに違うんやなーって思いました。

しつこいですが、もう少し金平糖袋が続きます(`・ω・´)。

2021年10月3日日曜日

ミニ金平糖袋(金木犀)

お昼の気温は高かったりするのですが風が心地よくて、
朝晩は涼しくて、
窓からお月様が見えたり、オリオン座の星が見えたりするので、
月光浴や星光浴?をしながら寝るという、
なんだか贅沢な時間を過ごさせていただいています(*´▽`*)。


ということで?完成しました(∩´∀`)∩♪
ミニ金平糖袋(金木犀)です。

和色では朱華(はねず)と呼ばれるお色に近い、
黄味の強いオレンジピンクです。

いつも誕生日の頃になると、金木犀の香りで
鼻から目覚めるんですね(笑)。
なのに、そういえば金木犀を作ったことがなかったなーと
気付いて(///∇//)。

作り始めたら作り足りなくて続けてしまっています(///∇//)。

金木犀の犀って、不思議な文字やなーって思って、
調べてみましたら動物のサイの漢字表記なんですね。
だから”牛”が入っているのかー!と合点がいきました。
牛もサイも大好きな私には嬉しい漢字の成り立ちでした(笑)。

いつも通り話が飛んでしまっていますが(≧▽≦)、


今回はアイボリーに淡いオレンジが入っている、
訪問着の刺繍生地を、ほんの少しだけ組み合わせました。


可愛い(///ˊㅿˋ///)。。。(自画自賛)

本来は中国の植物で、日本には雄株しか渡来してなくて、
実を結ぶこともなく、種から子孫を増やす事もなく、
それでも挿し木で日本中に広まって現在に至るって、
なんかすごくないですか?(≧▽≦)

それくらい、日本の気候風土に合って、
日本人にも好まれたのでしょうね。


小さなお花が集まって咲く金木犀は、
小さな生地を繋いで作る金平糖袋にピッタリな気がしますね。

すみません。もうちょっと作り足りないみたいで、
もう少し金木犀が続きます(///∇//)。

2021年9月28日火曜日

ミニ金平糖袋(キンモクセイ)

 爽やか過ぎて、え?9月?って思ってしまうくらいの
9月でした(≧▽≦)。
そんな9月の終わりかけに完成しました♪


ミニ金平糖袋の金木犀です(∩´∀`)∩♪

え?金木犀って、オレンジでしょー?
これはピンクじゃないの?と思われるかもしれませんが、


そうなんです。
オレンジというよりは、黄味のあるピンクの生地、
コーラルピンクが多めですので、
淡いイエローの生地を足してみました♪

今回は「ミニ」です。


可愛い!(≧▽≦)(自画自賛)
どこが”ミニ”かと申しますと、高さなんですね。
約10㎝の可愛さです(自画自賛三昧)。


金平糖袋は、お香を入れて玄関や部屋のインテリアとして
使ってくださることもあるのですが、
ミニ・サイズはピッタリかも?(自画自賛)

いっぱい自画自賛してしまいましたが(///∇//)、
まだ金木犀を作り足りなくて(笑)、
続きます(≧▽≦)。

2021年9月18日土曜日

金平糖袋(ボヘミアン)

 今年は雨が多いなぁと思うのですが、
その分、猛暑日もここ数年に比べますとグッと減って、
有難いことに過ごしやすく、心地よい風に吹かれて
食材の買い出しに自転車に乗っていても、浮かれ気味です(笑)。

そんな浮かれ気味の今日この頃に完成しました♪


金平糖袋(ボヘミアン)です(≧▽≦)。


出来るだけ生地が余らない裁ち方を工夫するのですが、
どうしても細ーーーく生地が残ったりするんですよね。
そこで、裏内布に細い布を縫い合わせてみたところ、
思いもかけない表情が現れたりして、

縫いながら一人で、「へー!」とか「おお。。。!」とか
想いながら作ってました(///∇//)。


縫い合わせる色の組み合わせや、縫い代を倒す方向が違うだけでも
表情が全く違ってくるので面白かったですねー。


「ボヘミアン」という言葉には色々な意味がありますが、
旅人。。。や放浪。。。のようなイメージで名付けました。

色んな土地の着物生地を組み合わせていたり、
ビーズやスパンコール作品で、色んな国や時代のものを
組み合わせていますと、いつも不思議な気持ちになるんですね。

私自身には全くなんの関係性もないと思えるようなモノたちが、
同じ時代に同じ場所に集まって来て、ここに辿り着く。
それをまた私が組み合わせて別のモノに作り変えて、
別の土地、別の人たちの所へ旅立っていく。

なんて不思議なんやろう。。。:*:・( ̄∀ ̄)・:*: 
っていつも思ってしまうんですね(笑)。

金平糖袋は、布がもっともっと貴重であった頃に、
どんな小さな布も無駄にしない精神で生み出された
デザインだと思うんですね。

他の国の民族衣装や雑貨でも同じなのですが、
装飾性には必ず実用的な裏打ちがあって、
丈夫に仕立てたり、防寒機能を高めたりしながらも
そこに装飾やデザインの楽しみがあるんですよね(*´▽`*)。


今回は裏打ち布も含めますと着物生地が6枚~8枚くらい
重なる部分もあったので針が通りにくく、
グリグリとドリルの様に回しながら差し込んでいく。。。
というような作業になり(笑)、

縫い物をしているようには見えなかったと思います(≧▽≦)。


今回は紐先の飾りは無い方が可愛いように思いましたので
紐先飾りはありません。

そして2.5㎝のピースでの組み合わせになりますので
金平糖袋の形状としては一番小さいサイズになります♪

私の場合、日本人女性としては手も大きめですので(笑)、
手をすぼめて何とか入る、という感じですが、
標準サイズの手の方でしたら、楽々手が入ると思います。

口布幅は約12.5㎝で、高さは約13㎝です。
私の手ですと、手の平サイズになります(///∇//)。

小さいサイズは手も指も入りにくいので、
大きいサイズよりも縫いにくいといえば縫いにくいのですが、
完成しますと、やっぱり可愛いですね(≧▽≦)。

ということで金平糖袋がもう少し続きます(∩´∀`)∩。

2021年8月28日土曜日

金平糖袋(土器)

梅雨みたいな夏が終わったかと思えば、残暑アツアツですが(笑)、
皆様お元気でしょうか(*´▽`*)。
熱中症や夏風邪なども召されている方が多いようですので、
皆様もどうぞ、ご自愛くださいませ。

私は相変わらず、何と申しますか?
のほほ~んと元気に生きております(≧▽≦)。

以前は1週間を2日くらいに感じていましたが、
最近は1ヶ月が2日くらいのノリです(笑)。
もう仕方がないですね。
1ヶ月が2日なら1年は24日。10年は240日。
10年は暦上の約8ヶ月ですね。ガビョーン。
そんな感じで、よろしくお願いいたします(///∇//)。


ちょっとパターンを変えて、底の写真からの紹介です(笑)。


金平糖袋の「土器」です♪
このグレーと黄味寄りのベージュと紫の組み合わせが、
私的には「土器」を感じるお色なのだなーと思います。
形じゃなくて、お色味の組み合わせに対して、そう思うみたいです(笑)。


何も入れなくても自立して立ちますが、
裏打ち布を不織布タイプじゃなくて布タイプに変更したので、
以前よりも柔らか仕上げになりました♪(自画自賛)


今回も江戸打ち紐も正絹です♪正絹の紐は、お色の幅が少ないので
なかなか合わせることも難しいのですが、
やはり手触りがしっくり来る、重みや肌触りがありますね。

大きめの金平糖袋なのですが、ちょっと横長タイプですので、
袋の中が見えやすいと思います(*´▽`*)。

それぞれのお店に出品しています♪

金平糖袋熱を発熱中ですので(笑)、続きます(∩´∀`)∩。

2021年8月12日木曜日

市松水玉の巾着(土器)と「オモウマい店」

あれ?8月なのに梅雨?Σ(・ω・ノ)ノ!
って思ってしまうようなお天気ですね。

朝は「秋?」って思ってしまうくらい涼しかったり。
こんなに涼しい8月は久しぶりな気がするので
とっても有難いです(≧▽≦)。


ということで完成しました、市松水玉の巾着(土器)です♪

なんで土器?なのかは自分でも謎なのですが(///∇//)、
何故か「土器やー」って思いました。

土器など、文化財を扱う会社で財務の仕事をしていた時に、
けっこう色々な文化財を見たのですが、
こういった形の土器は記憶には無いのですが。。。(@_@)。


今回は詰め物無しでも自立して立つタイプです。
寸法上は、縦よりも横に長いのですが、
写真ですとバケツ型で、横よりも縦に長く見える不思議なんですよね。
理論上は解るんですよ。奥行に横幅が取られているって。

そういう事じゃなくて、「そう見える」ことの不思議ですねー(≧▽≦)。


「そう見える」といいますと、
”お色の見え方”は、本当に個人差が大きいのに、
今回は写真にした時の色の出方が生地によって違い過ぎて、
ガビョーン。。。ってなりました(´・ω・`)。


こちらの色を実物に合わせると、こちらが違ってしまう的な。
ガビョーン(´・ω・`)。


上の左側はグレーで訪問着です。真ん中は小豆紫のコート地。
右は古代柄の紬の生地です。
下の左側も古代柄の紬で、真ん中は濃い藤色の雨ゴートの生地です。
右は淡い淡いペール・オレンジの訪問着の生地です。


”京藤(きょうふじ)”と呼ばれるお色に近い訪問着の生地です。


江戸打ち紐も今回は正絹で、水色やグレーに近い、
淡い藤色です。


底は、こんな感じです♪

「価格」のことなのですが、何年か前には
「ハンドメイド作品の価値を上げる為に、安売りはしないでください」
って感じのご意見を幾つか頂戴したことがあって、

当時はハンドメイド作品を販売するのが、
ちょっとしたブームのようになっていて、
「皆で、もっと価値を上げて”仕事”として成り立つように
していこう!」というようなムードだったんですね。

手作りする時間を、時給に換算するのも
何故か流行っていて(笑)、なんで時給???って
ものすごく不思議でした(≧▽≦)。

で、「時給に換算できないもの」というブログも書きました。

ある程度我慢を強いられるような仕事で時給で働かれているなら理解できるのですが、ハンドメイド作品を作って販売するということは、誰かに強制されてしている事ではなくて、作ることが好きだからされている場合が殆どだと思うので。

自分が「良いなー」と思うものを作れて、それを「良いなー」と思って買ってくださる方がいて、お客様が喜んでくださる至福は、とてもじゃないけどお金に換えることはできないと思うのです。(´・ω・`)

お金のことをキチンと考える感覚は大切だと思いますが、(生活費の多くが作ることに掛かっている作家さんは別として)ハンドメイド作品を作っていらっしゃる方々に限って云えば、「時給に換算しても何も良いことがない」と思うのです。(´・ω・`)

それは「目先のお金」で在って「利益」ではないと思うんですよね。
「利益」にはお金以外の沢山のものが混じっていて、喜んでくださる事であったり、作品がお役に立つ事であったり、作品が広まることであったり。
私の場合で云えば、それまでお客様が興味を持たれていなかった着物やお香や和色やアンティークにも、興味を持ってくださる事でもあります。お客様のご興味が広がれば、それはお客様ご自身の利益にもなるし、ご興味に関連したお店や製造されている方々にも利益に繋がる可能性があるからです。

「利益」って、現代では「お金」だけを指すように使われがちですが、本当はもっともっと広義な言葉だと思うんですよね。

損得勘定してイライラしたり落ち込むよりも、金銭的に多少の損をしても気持ちよく過ごせる方が「利益」になるように思います(*´▽`*)。
もしかしてそれが「ご利益(ごりやく)」って事なのかも(≧▽≦)?

4年くらい前に、こんなこと書いてましたねー(///∇//)。

最近、「オモウマい店」というテレビ番組にハマっていて(笑)、
出て来られる店主さんたちの溢れんばかりの個性や哲学に
毎回、新鮮な感動があって、
なんだかとてもスッキリした気分になるんですね。

ご時世柄、「みんな大変だからさー」って、
店主さんご自身が他のバイトをしながら、
お店に来られる方々に0円のお弁当を提供されていたり、

「お腹いっぱいになってりゃ人間は悪いことしない。」
という信念のもと、てんこ盛りのサービスをされていたり。

「もうとにかく、いっぱい持って帰ってもらいたいだけ。」
「来てくれるお客さん、みんな無料にしたい。」

そんなことを仰りながら、計算するのが面倒だからと
更にお会計で値引きまでして、
お客様から遠慮されると「騒ぐんじゃねーよ!」って
一喝する店主さんとか(≧▽≦)。

強面の店主さんもいらっしゃるのですが、
ほとんどの店主さんが、ずーーーっと笑ってらっしゃるんですね。
誰かの為にー!とか、良いことしてるー!という
押しつけがましさが一切なくて、
「自分がそうしたいからしてるだけ」という軽やかさ。

先日の74歳の女性店主さんは、
59歳からおでんのお店を始められて、
「お金の計算はできないけど、人生の計算はできるの。
こう在りたいなぁという在り方になってるから。」
と仰りながら、注文以外のおでんの具も、
「嫌いなものない?」って聞きながら、
どんどん袋に詰めていかれます(≧▽≦)。

若い女性たちが、「私もこんなお店がやりたい。」とか
「心の宿り木だから。美味しいのもあるけど、
ずっと続けて欲しいから買いに来るの。」って仰ってたり。

「お金の計算ができないと騙されたりしませんか?」
という質問にも、
「騙して気が済むなら騙せばいいよー」という
肝の据わったお返事(≧▽≦)。

「儲けなんかないよー。いいんだもん。」
という店主さんたちが、ずっと笑ったはるのは、
お金以外の利益を、たくさん受け取っていらっしゃるからではないかなーと思います。

私も一時は、いろんな方のご意見から値上げしてみたこともあるのですが、
結局、「やっぱりなんか違う。私、こんなことしたいんじゃない。」
という結論に至りました(笑)。

「1円でも多く利益を上げるのがビジネスだ!商売だ!
その利益で展開を広げて、どんどん利益を増やすんだ!」
というのが、これまでだったと思うのですが、

やはりもう時代は変わっていると思うんですね。

ということで、じゅごんろ~どは値下げすることはあっても、
値上げすることはありません(≧▽≦)。
ハンドメイド作家さんとして名を上げるような野望も無く(笑)、
”てづくりすと”として相変わらず、ちんたらぽんたらと
ちょっと変な不思議なものを作り続けていくと思います(≧▽≦)。

市松水玉の巾着(土器)、それぞれのお店に出品しています♪


2021年7月27日火曜日

水玉紙風船の巾着

 あっ!という間に7月も終盤ですねー(@_@)。
1週間が2日間くらいしかない感覚なので、
1ヶ月は8日から10日くらいの感覚なので無理もないですね(;´∀`)。

京都は祇園祭が形を変えて進行中で、
あちこちで提灯も出ていますので「お祭りなのだなー」という
感覚はあるのですが、やはり「以前とは違うのだなー」という
感覚の方が大きいですね。

様々な文化や文明も、いつの時代も形を変えて伝えられたり、
跡形もなく無くなったりと、それぞれの道を辿るものですが、
全ては流れていくのだなぁと思います。良いも悪いも無く、
ただ流れていくのだなぁと。

そんな時期に完成しました♪


水玉紙風船の巾着です(∩´∀`)∩。

紙風船のような色柄を合わせて、
くるみボタンで水玉を表現してみました♪
なぜ水玉と紙風船を組み合わせようと思ったのかは
自分でも謎なのですが(///∇//)。

完成してみますと、個人的にはなんか”江戸っぽい?”って
思いました。
現代日本ではこういった彩度の高いお色の組み合わせって
”ただ飾るもの”は別として、
日常生活で使ったり身に付けたりするものとしては
”売れにくい”んですよね。

でも江戸時代の気風って、当時のお着物の着こなしや組み合わせ、
面白くて粋な柄なんかをみていますと、
現代よりも、もっともっと遊び心やチャレンジ精神が
豊富だったのではないかなーと思ったりして、

そんなところから、”江戸っぽい”気がしたのかも知れませんね(*´▽`*)。


今回は裏内布も綸子の着物生地を使いましたので、
ふわとろオムレツみたいな(笑)、シルクのトロリとした
落ち感と柔らかさに仕上がりました♪


くるみボタンは、綿を丸めて乗せてから、
この上に、くるみボタンのモト?を乗せて作りました。

くるみボタン作りが楽しくて(笑)、


今回は紐先もくるみボタンにしてしまいました(///∇//)。
ハンバーガーのバンズか、マカロンかマコロンが
紐をパクー!って食べている感じでしょうか(≧▽≦)。


底はこんな感じです♪、複雑なようでいて複雑じゃない。
あ~ベンベン♪(≧▽≦)

風船って、”風の船”って書くんやなーって思って、
丸いのに、なんで船?って思ったんですけど、
紙風船って、畳まれている時は舟形でしたよね。
そのまま川で遊べそうな。

でも空気を入れて膨らませると、丸くなる。
丸い、風の船になるんですよね。
風に吹かれるがままに動く丸い船。
乗り込むのは、楽しそうですよね(≧▽≦)。

何処に向かうのか、何処に着地するのかもわからない風の船。
それぞれのお店に出品しています♪

くるみボタン作るのが楽しすぎて(笑)、
もう1点くるみボタン系?を作りたくて
取り掛かっています(∩´∀`)∩。