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2022年4月8日金曜日

ヂーニーさん。

 じゅごんろ~どワンダーランドには
様々な生き物たちがいるのですが、














ダイオウイカと人との間に生まれた「ヒトヒトさん」。
こう見えて、手足を動かせるタイプです♪
ダイオウイカが好き過ぎて作ってしまいました(///∇//)。


タコと人の間に生まれた「タコミさん」。
タコの形状や生態が好き過ぎて。。。(//・_・//)。


そしてじゅごんろ~どのアイコンでもある、
自然発生した幼獣「じゅむん」。

スパンコールの縄で縛られても尚、
「こんなもので私を縛り付けたつもり?」と
艶然と微笑む幼獣じゅむん。

他にも色々な子たちがいるのですが、
この度、誕生したのが


無花果(いちじく)と人の間に生まれた
「ヂーニーさん」です(∩´∀`)∩♪

ヂーニーさんは一見、何でも無いような感じに見えて


お腹に付いている扉の、ボタンを開けますと


色とりどりのお花がいっぱい咲いている子です(≧▽≦)。

実際の無花果も、お花は外に咲くことは無く、
実の中にお花が咲くんですよね。

その花は、食べた人にしか見えず、
食べた人にしか味わえない花。


またバッグに忍ばせて、一緒にお出掛けする子が
増えました(∩´∀`)∩♪


2021年9月18日土曜日

金平糖袋(ボヘミアン)

 今年は雨が多いなぁと思うのですが、
その分、猛暑日もここ数年に比べますとグッと減って、
有難いことに過ごしやすく、心地よい風に吹かれて
食材の買い出しに自転車に乗っていても、浮かれ気味です(笑)。

そんな浮かれ気味の今日この頃に完成しました♪


金平糖袋(ボヘミアン)です(≧▽≦)。


出来るだけ生地が余らない裁ち方を工夫するのですが、
どうしても細ーーーく生地が残ったりするんですよね。
そこで、裏内布に細い布を縫い合わせてみたところ、
思いもかけない表情が現れたりして、

縫いながら一人で、「へー!」とか「おお。。。!」とか
想いながら作ってました(///∇//)。


縫い合わせる色の組み合わせや、縫い代を倒す方向が違うだけでも
表情が全く違ってくるので面白かったですねー。


「ボヘミアン」という言葉には色々な意味がありますが、
旅人。。。や放浪。。。のようなイメージで名付けました。

色んな土地の着物生地を組み合わせていたり、
ビーズやスパンコール作品で、色んな国や時代のものを
組み合わせていますと、いつも不思議な気持ちになるんですね。

私自身には全くなんの関係性もないと思えるようなモノたちが、
同じ時代に同じ場所に集まって来て、ここに辿り着く。
それをまた私が組み合わせて別のモノに作り変えて、
別の土地、別の人たちの所へ旅立っていく。

なんて不思議なんやろう。。。:*:・( ̄∀ ̄)・:*: 
っていつも思ってしまうんですね(笑)。

金平糖袋は、布がもっともっと貴重であった頃に、
どんな小さな布も無駄にしない精神で生み出された
デザインだと思うんですね。

他の国の民族衣装や雑貨でも同じなのですが、
装飾性には必ず実用的な裏打ちがあって、
丈夫に仕立てたり、防寒機能を高めたりしながらも
そこに装飾やデザインの楽しみがあるんですよね(*´▽`*)。


今回は裏打ち布も含めますと着物生地が6枚~8枚くらい
重なる部分もあったので針が通りにくく、
グリグリとドリルの様に回しながら差し込んでいく。。。
というような作業になり(笑)、

縫い物をしているようには見えなかったと思います(≧▽≦)。


今回は紐先の飾りは無い方が可愛いように思いましたので
紐先飾りはありません。

そして2.5㎝のピースでの組み合わせになりますので
金平糖袋の形状としては一番小さいサイズになります♪

私の場合、日本人女性としては手も大きめですので(笑)、
手をすぼめて何とか入る、という感じですが、
標準サイズの手の方でしたら、楽々手が入ると思います。

口布幅は約12.5㎝で、高さは約13㎝です。
私の手ですと、手の平サイズになります(///∇//)。

小さいサイズは手も指も入りにくいので、
大きいサイズよりも縫いにくいといえば縫いにくいのですが、
完成しますと、やっぱり可愛いですね(≧▽≦)。

ということで金平糖袋がもう少し続きます(∩´∀`)∩。

2021年6月20日日曜日

玉川太福さんの浪曲ライヴ。京都文化博物館の和室にて。


楽しみにしていた玉川太福さんの
浪曲ライブに行ってきました(∩´∀`)∩。
京都文化博物館6階の和室で開催です。

やはり体温を「ピ」と測られ(笑)、
名前と電話番号を聞かれてからの入場でしたが、
無事に入場することができました♪


会場では笛と太鼓の音が鳴り響き、
興奮してお腹の辺りがゾワゾワしてしまいました(笑)。

玉川太福さんは演芸界のワンダーボーイという異名の通り、
抱腹絶倒の創作浪曲から漫談のような語り、
そして凄みさえ感じる古典浪曲での真骨頂。

もう本当に8割か9割くらいの時間は笑っていました(笑)。

圧倒的な声量で、全身全霊で縦横無尽に演じられる姿には
引き込まれるしかありませんでしたね。

「芸」という言葉は元々は植物に使われていたと
盆栽や植物に長年携わっている方が仰っていたのですが、

真っすぐに伸びるはずの葉っぱがクルリと丸まっていたり、
斑(ふ)が入っていたりというように、
”今までなら、こうである”状態から外れている、
突然変異的な個性を持った植物に対して
「芸がある」という表現をされるようになったと。

なるほど「芸」という文字は草冠に雲が立ち上がる象形から
成り立ってるんですよね。

玉川太福さんの浪曲を聴いている時に
”話芸”という言葉が思い浮かびましたが、
個性全開の語りから、そんな風に感じたのかもしれません。

曲師さん(浪曲の伴奏をされる方)のお三味線の音色と
タイミングも素晴らしかったです(≧▽≦)。

久しぶりのライヴを満喫出来て、
大満足の時間でした(∩´∀`)∩。

2020年12月31日木曜日

川口まどかさん「やさしい悪魔」(漫画)

 

川口まどかさんの漫画は、何度か?紹介してきたと思うのですが、
いろいろ整理していてパラパラと捲りますと、
「あー。”やさしい悪魔”も紹介しておきたいなー♪」と思ってしまったので(笑)、
大晦日に全然関係ないのですが(笑)、紹介をば。

”悪魔”って、人間界のイメージでは、人の心を誑かして破滅へ導いたり、
人間が壊れていく様を見ても眉ひとつ動かさない冷酷無比な存在で、
むしろそれを喜びとするようなイメージだと思うのですが、

「やさしい悪魔」は、タイトル通り、やさしいです(笑)。
まず、人間の願いを叶えるのにお金しか取らない。
命や魂ではなく、お金です(≧▽≦)。

しかも依頼人の支払える金額に応じて、
「この願いに対して、この金額しか払えないのであれば、
依頼人であるあなたには、沢山の労力を使っていただきますし、
危険も多くなりますよ。」
という、とても”やさしい”システムとなっております(≧▽≦)。

”続やさしい悪魔”の一篇にある物語なのですが、

女子校育ちの少女が、離婚や不倫、詐欺やナンパで遊ばれて捨てられたりしないように、
男性を見る目を養いたい!将来の傾向と対策の為に
男性の私生活をテレビを見るように覗きたい!と
やさしい悪魔に依頼します。

支払える金額が少なかったので(笑)、
魔法の指輪を嵌めて、興味の有る男性を思い浮かべると、
その男性の”人面瘡(じんめんそう)”となって、
生活を覗き見ることが出来るようにしてもらうことに(≧▽≦)。

そして一目惚れした男性の肉体に潜込み、人面瘡となって観察しますが、
男性に見つかって捕まってしまいます。

人面瘡の少女から事情を聴いた男性は、
「いろんな人を知らないと失敗してしまう」と言う少女に
「失敗して何が悪い?」と問います。

「なにが成功して保証されるんだ?」と。
その男性はチャラい見た目からは想像も出来ないような、
とても沢山の、過酷な経験をしてきた男性でした。。。

続きは是非、読んでみてください(*´▽`*)。
あ。ホラーですので、一応、死や暴力、血肉もあります(笑)。

あれー???リンクを貼ろうと探してみたら、
「続やさしい悪魔」が3万円くらいばっかりなんですけど?
どゆこと???(@_@)
レアなんでしょうかねー???

「成功」ってなんだ?という記事にも書きましたが、
人間として生まれてきて、
どんな人にとっても”初めての人生”なのに、
一時的な経過を全てのことの様に
「成功」「失敗」と決めつけてレッテルを貼るのは
なんだかとても不思議なシステムだと思います(笑)。

同じように整理していて、10年くらい前の京都新聞の記事かな。
養老孟司さんの「インフル騒ぎ」というコラムに書かれていたのが、

「今の人は死なないつもり。よくそう思う。
なにごとも理性的にきちんと対応する。それで当然だと
信じているらしい。

でも薬に万能薬がないように、生き方にも万能薬はない。
すべてをできるかぎり予測して、それに対応しようとするのが現代人、
つまり文明人だが、それなら自分の背中に自分の命日を
書いて歩いてくれ。そういいたい。

自分の寿命の予測もつかないのに、
あれは体にいい、これは体に悪いと、
よくあれこれいうなあ。
自分の知恵に溺れているんじゃないか。」

自分のちっぽけな知恵に溺れて、成功や失敗を気にしても、
正解や間違いを探しても、あれが良い、これが悪いといっても、
人間は自分の寿命すら知ることは出来ないんですよね。
なんてこったい(≧▽≦)。

ということで?
本年もありがとうございました(≧▽≦)。


2020年10月28日水曜日

SOLD OUT等2点おむすび巾着(紅藤)

 


お蔭様で、おむすび巾着の紅藤が旅立ちました(*´▽`*)。見つけてくださって本当にありがとうございます。

先日の天神さんでもそうだったのですが、人やモノや出来事の巡り合わせというか偶然と申しますか。。。様々な事象の全てが影響を与え合い、影響を受け合い、転がっていく様は、本当に不思議で不思議で(@_@)。

人間には計り知れない、コントロール出来ない事がほとんどなのに、こんな風に様々な人やモノや出来事と出会って、転がって行くのだなぁと思いました。ロックンロールですね(≧▽≦)。

時には何かにぶつかって、割れたり欠けたり傷だらけになりながら、時には水たまりに浸って休みながら、時には河の流れに流されながら、ただただ転がり続けて行くのだなぁって。

「生きてる」って、なんかとても不思議で面白いですよね(≧▽≦)。

そしてお蔭様で、再販リクエストをいただいていた桜吹雪のシュシュも旅立ちました。本来であれば。。。というか、人間界的一般論であれば、こんなにひっそりとネットの片隅で運営しているお店の作品など見つかるはずも無いと思うのですが、

それでも見つけてくださる方々がいてくださるという不思議(@_@)。不思議の真ん中に居る感じです(≧▽≦)。

皆さんのお蔭で、こんな不思議も味わえるんですよね。
ありがとうございます(∩´∀`)∩♪

2020年8月5日水曜日

諸行無常時代

「諸行無常」って最近では何かが変わった時に使うことが多い言葉ですが、本来は、「いつも諸行無常」なんですよね(*´▽`*)。

今日の紙の方の京都新聞夕刊に載っていた花園大学インド仏教学教授、佐々木閑(ささきしずか)さんのコラムからです。

*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
「諸行無常時代のライフスタイル」

もう誰もが気づいていることだが、日本の気候は変わってしまった。毎年のように「めったにない」災害がやってくるのは、それがもう「めったにない」ことではなくなってしまったことを意味している。(中略)

私たちを取り巻く外界が私たちを苦しめる時、しかもその外界を、非力な私たちでは、どうやっても変えることができない時、一体どうすればその苦しみから逃れることができるのか。

この気候変動がつきつけるのと全く同じ問題に立ち向かったのが2500年前の釈迦(しゃか)である。もちろん気候変動を相手にしたわけではない。

彼は老いや病といった、人生につきまとう避けがたい苦しみと格闘した。(中略)
そして釈迦が見つけた答えは、「自分のものの見方を変えよ」というものであった。

同じ答えが、気候変動で右往左往する今の私たちにもそのままあてはまる。

それまで、「これが当たり前の生き方だ」となんの疑問も持たずに暮らしていた価値観や世界観を一旦捨てて、本当に正しい在り方とはなにかを、根本的に問い直す。

世の人が揃って「そうだ、そうだ」と賛成するような生き方に追従せず、自分だけの道を探してゆく。
その先に初めて外界に左右されない真の安泰が生まれる。

釈迦の場合ならば、皇太子という、社会的に恵まれた地位を捨て、普通の人は嫌がるような、粗末で困難な暮らしをあえて選択し、その結果として、我欲に振り回されない真の自由を手に入れた。

「いつまでも今のままの暮らしを続けたい」という執着がなくなることで、雲のように、水のように楽々と生きることができるようになったのである。

毎年の災害が避けがたい現象であるなら、それを受け取る私たちの生活基準を変えるしか苦しみから逃れる道はない。

家を持っているのは幸せで、持っていないのは不幸。便利な暮らしが良い暮らしで、不便な暮らしは駄目なこと。皆がほしがるものが手に入るのは幸せで、手に入らなかったら不運。
大勢が「あれが良い。あれが素敵だ」と言っているものが良いもので、話題にならないものはつまらないもの。

こいった考えを一旦ぜんぶ白紙に戻す。そして「毎年必ず大きな災害が来る」という前提で、ライフスタイルを念入りに考える。我欲をはさまず、客観的に考え抜く。

そうすると、当たり前の暮らしの向こうに、全く違う暮らしが見えてくる。それこそが災害に負けない新しい生き方というものである。

そんな新型ライフスタイルの発表会をやってみても面白い。私たちに真の安楽をもたらす一番の手助けは、いつの世でも智慧(ちえ)の力なのである。

*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆

先日、たまたまなのですが不思議写真の方のアカウントで




 


私もこんなこと呟いてました (///∇//)。
でもお釈迦様のような立派な意志も無く(笑)、ただそういう風にしか生きられへんかったってだけの話なんですけどね(///∇//)。

そういう風にしか生きてこれなかったお蔭で?新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に因る様々な変化も、「はいはい♪」という感じで(笑)、受け入れることが簡単だったのかもなーって。

世の多くの方々が望む事とは真逆の道ばかりを選択してきて(笑)、なんていうか、どんどん放棄してきただけなのですが(笑)、今回の変化の時も「なんでそんなにメンタル強いんですかぁ?」って呆れ気味に言われたくらいでした(///∇//)。

いろんな苦しみが人間には在ると思うのですが、老いや病、人間関係などの悩みも、最終的には「自分のものの見方への執着」が生み出すのかなーと思いました。

自分のものの見方を変えようとせず、老いや病を受け入れられなかったり、他者を否定してコントロールしようとしたり。

こんなこと書いてますけど煩悩の塊の私です(///∇//)。まだまだ放棄できないことや、執着していることも多々あります(笑)。

でも現実世界は外界の「安心・安定」の時代でなくなったことは事実ですので、寧ろ今が、変えるチャンスなのかもしれませんね(*´▽`*)。

あ。不思議写真のアカウントと分けているのは、作品を買えば運気が上がる!金運が上がる!とか思われたくないからです(笑)。

そういったお商売をされるのは全くの自由ですので、とやかく申し上げる気も毛頭ございませんが、私が感じている目に見えない世界には「運気」も「金運」も存在しません(≧▽≦)。

ただ、「自分が変化していく」だけです。

あくまでも私が感じている目に見えない世界の話ですが、運気や金運って人間界だけのものですので、限りなく人間に近い、「強欲」や「依存」の存在達が関わってくることになりますから、お薦めはしません(笑)。

どうであれ、「自分のものの見方」ひとつで、外界は変えられるんですよね(*´▽`*)。

8月に入って暑い日が続いておりますので、皆様もマスクに因る熱中症などにも十分にお気を付けて、どうぞご自愛くださいませ。




2020年7月17日金曜日

精神の旅

はうっ!(@ ̄□ ̄@;)!!
気付いたら7月も半分を過ぎているではございませんか!

そんなバナナ。。。(´・ω・`)。

すっかりご無沙汰してしまいました💦


お店の作品も粛々と作らせていただいているのですが、
夏用の部屋着が。。。もう20年以上は着ていると思うのですが、ことごとく破けてきてしまって💦
そちらも粛々と作らせていただいております💦

なんか最近は同時期に「もうあかん」ってなることが多くて、というか殆どで(笑)、
昨年かなー?雪駄やサンダルやスニーカーやヒールも履物という履物がいっぺんに”崩壊”って感じで壊れたんですね(///∇//)。

破けるとか解れるとか穴が開くとかじゃなくて本当に”崩壊”して(笑)、修理できるような状態ですらなくなって、我ながらビックリしました(///∇//)。

洗濯機と炊飯器も同時に凄い音がするようになって(笑)、こちらも古かったので無理もないのですが、今回の部屋着といい、いっぺんに南無南無になるので「え?え?」って感じになってしまいます(///∇//)。

お蔭様で軽くて涼しい素敵な生地で、パンツ(ズボン)を作らせていただいています♪雨の日が続きますと洗濯ものが乾かないので、あと2~3枚ほど縫う予定です♪

そういえば今年の梅雨は京都とは思えない爽やかさで(笑)、「え?秋なの???」って思ってしまうくらいの心地よさです(≧▽≦)。

本日は例年であれば祇園祭の鉾巡行の日ですが、今年は徒歩での巡行が行われました。例年ほどの賑やかさや華やかさはありませんが、1ヶ月間続く祇園祭は粛々と進められています。

「観光公害」と呼ばれた頃から比べれば人出は減ったのかも知れませんが、「え?自粛って何?」って思ってしまうくらい、やっぱり人出は多いです(笑)。

ということで?今年の4月17日の京都新聞に載っていた荒俣宏(あらまた ひろし)さんのコラムを、ちょうど3ヶ月後の本日にご紹介です(≧▽≦)。

*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆゚

街というのはもともと、人を集めて住まわせるところだった。「ちまた」という古いことばがあるけれども、これは「股になった(分岐した)」道を意味する。分岐した道が何本も交われば、人も多方向から集まり、やがてそこに住みはじめる。人の出入りが街をつくるのであって、そこには要も不要も、あるいは急も不急も区別がなかった。(中略)

日本人には旅の文化がある。暇ができると旅に出る。それもジャルパックで団体の海外旅行というお手軽なものだけでなく、自己をみつめ、自然を観察する「漂泊の旅」も、人気があった。島崎藤村が「小諸なる古城のほとり雲白く遊子悲しむ」と詠じたように、不要不急を飛び越えて、侘び寂びの心境をもとめた。「遊子」とは遊んでいる子供ではなく、独り旅する人という意味だ。道理で、「遊」と「旅」は字形がよく似ているわけだ。

中国の字源論だと、「旅」は集団を作って先頭に旗を立てて道をすすむ形だそうだ。しかし、「遊」のほうはたった一人で道をすすむ形であり、「子」の字が「独り」を表わすらしい。しかも独りで旅するのは神の旅であり、自由にどこでも行ける。だから「遊ばす」という尊敬語も生まれた。

これに対し、「旅」のほうは軍隊用語に「旅団」という語があるとおり、整列して規律を保つ軍隊の行進である。どちらにも旗が関係するので、団体旅行のガイドが旗を持って先導する姿は偶然ではないかもしれない。

こうした旅行を可能にしたのが、道である。この字も「遊」に似ているが、首があるのは、これを掲げて邪霊を祓いながら異界へ踏み込む呪術を意味したらしい。そうやって、人が住める街にしたのだ。(一部抜粋)

*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆゚

あらまあ。Wikipediaをリンクしようとして読んでみましたら、荒俣宏さん、戸籍上は今日がお誕生日だそうです。おめでとうございます(≧▽≦)。生まれてきてくださってありがとうございます(≧▽≦)。

本を買う為に殆どの生活費を切り詰めていて、お風呂屋さんに行くお金を節約したくて、公園の砂場で砂を浴びていたというお話を聞いた時にはビックリした荒俣宏さんです(≧▽≦)。

このコラムの中で、「独りで旅するのは神の旅であり、自由にどこでも行ける。」とあるのですが、そうだなー。独り以外では、必ずそこにルールや「合わせる」という行為が生まれて、完全な自由では無くなりますよね。

「遊」と「旅」の字形も確かに似ていて、「旅が遊び」であると共に、「遊びも旅」なのではないかなーと思いました。遊ぶことそのものが、精神を旅させるのではないかなーと。

最近思うのですが、人間も動物タイプと植物タイプがあって、動物って食べ物や環境を求めて移動するんですけど、植物って環境の変化に合わせて自分を変えていきますよね。「旅が遊び」は動物タイプで、「遊びも旅」は植物タイプかなーって。

よく「旅をしろ」って大人っぽい作家さんとか仰るんですけど(笑)、私はそれほど旅に萌えないというか(笑)、子供の頃も渋々行くって感じで、大人になってからも必要に迫られないと行かないって感じなんですよね(///∇//)。ものすごい方向音痴というのもあるかもしれませんが(笑)、行った先でも「へー。(・∀・)」って(≧▽≦)。

場所とか景色とか、何処に居るかというのは、私にとってはあまり重要ではないことなのかも知れないなーって。

「こうした旅行を可能にしたのが、道である。この字も「遊」に似ているが、首があるのは、これを掲げて邪霊を祓いながら異界へ踏み込む呪術を意味したらしい。」とありますが、道なき道を行くというか、道を創るということは、”異界へ踏み込むこと”なのかも知れませんね(*´▽`*)。

2020年6月30日火曜日

アマビエのビーのバッグ

あれは疫病が流行った年のこと。
都は病人と死者で溢れ、俺は仕事を追われ故郷に帰った。

漁師だった親父はとうの昔に亡くなり、おふくろが一人で船を出していた。
親父を手伝っていた子供の頃のことを思い出し、俺も漁に出たが、暮らしは一向に楽にはならなかった。

ある日イカが高値で売れると聞いて、懐中電灯を持ち込み夜の海へと船を出した。

真っ暗な海を懐中電灯で照らしてみたとて、集まって来るのは小さな虫どもばっかりで、ポツポツと降り出した雨にも追い打ちをかけられ、諦めようかと思った時。
現れたんだ、そいつが。

黒い海がキラキラと黄金色に光り始め、水中から浮かび上がってくる陰。
目の前が真っ白になり、腰を抜かして倒れこんだ俺に、そいつは話しかけてきた。


「驚かせてしまいまして?あら申し訳ござんせん。アマビエのビーと申しまする。この度の疫病のことは気の毒でござんしたね。私を描いて人々に見せてくだしぇい。ほな。達者で。」

ということでアマビエさんのビーのバッグが完成でーーーす(ノ´▽`)ノ♪


真っ赤な体にはお花が咲き乱れ、波打つ金色の髪。ブルーのまつ毛に黒い瞳。

バッグ本体は淡ーいグレーで、綿麻混紡で厚めの帆布のようなガッシリとした生地です。
生地はガッシリしていますが、出来る限り”ゆるい”感じに仕上げたかったので、今回は極力、バッグ本体のステッチは減らしました。

でももちろん♪目に見えない所にはしっかりと技を仕込んであります(笑)。


持ち手はベージュにアイボリーの水玉で、肩に掛けられる長さです♪


今回は内布のファスナーポケットの引き手には、シルバーの蝶々が飛んでいます♪

流行ものには興味を持てないことが多くて、手芸の世界でもウワーっと流行るものがあったりするのですが、試してみてもなかなか興味を持てないことが殆どなんですね。

でも何故か?この度はマスクやらアマビエさんには興味が湧いて(笑)、楽しく作らせていただけました♪

それぞれのお店に出品しています。

2020年4月10日金曜日

葉っぱが3枚しか無くても、レモンの木には沢山の蕾が付く不思議。


今日は冷たい風が吹いていた京都です(*´▽`*)。少ーし肌寒かったですが、なんとなく空気が澄んでいる気がして、とても心地良かったです♪


昨年、アゲハチョウの卵が産みつけられて、丸坊主になってもらったポンテローザのレモンの木。その後は無事に葉っぱも生えてきていたのですが、寒さに弱いそうで冬には更に丸坊主になり、枝の先の方も茶色に変色して枯れてきていたので、「うーん?どうかなー???」という感じだったのですが、

根元近くの枝から新芽が出てきましたっ(∩´∀`)∩♪うわー!今年も育ってくれるの?って、とても嬉しくなりました(≧▽≦)。


こちらは青虫さんたちの食欲に追いつく為に更に買い足した日本産のレモンの木なのですが、あれ?なんか赤っぽい粒々がある?


。。。えーっとぉ。。。こちらのレモンの木にも葉っぱは3枚しか残ってないのですが。。。


調べてみますとレモンのお花の蕾みたいなのです。。。葉っぱが3枚しか無くても、こんなに沢山の蕾が付くってビックリ。。。\(◎o◎)/!


お花が咲くのかなー?お花が咲いたとしても葉っぱが少ないので、今年はアゲハチョウに卵は産んでもらえないかもしれませんが。

レモンの木って不思議ですね(≧▽≦)。




2019年9月4日水曜日

立派なオニヤンマさんと増殖中のジャンボトクサ


あちこちで記録的短時間大雨が降る近頃ですが、
京都も本日は雷神様が大暴れ?と思うような、
雨と雷でした。

雷が苦手なので、耳を塞いだり、
身体にギュっと力が入ってしまう時間が長くて、
なんかグッタリしてしまいました(≧▽≦)。

まだまだ台風シーズンでもありますし、
気象状況が変わってきていますので、
皆様もどうぞ、お気を付けくださいませ。

さて。昨日の朝、植物たちにお水を、
メダカさんたちにご飯をあげようと思って、
窓の外を見てみましたら、


おや?何か異彩を放つ存在が?


はうっ!(@ ̄□ ̄@;)!!

増やしているジャンボトクサさんに、
なんと立派なオニヤンマさんが!


この場所は日当たりが強過ぎないので、
差し木や差し穂をしたり、幼木を育てたり、
シダ類を増やしていたり、
苗を育てたりしている場所なんですね。


他の場所なら咲いているお花も沢山あるので、
ミツバチや昆虫たちもよく来てくれるのですが、

ここ?(@_@)


軽く10㎝以上はある大きさで、
産卵管がありますので、メスですね。


エメラルドグリーンの綺麗で大きな目。
窓を開けて近寄って写真を撮っても、
微動だにせず、堂々たる佇まいです。


太くて黒々とした立派な脚で、
しっかりとジャンボトクサさんに摑まっています。


大きくて綺麗な翅。


「立派なオニヤンマさんがいるよ!」って
ファミリー達を呼んできて、
皆で15分くらい観察していたのですが(笑)

大きなアゴで、トクサをガリガリと齧っていました。
トクサの中は空洞ですので、
中に何か捕食対象になるような
昆虫が入り込んでいるのかも知れませんね。

でもオニヤンマさんは小魚も食べるそうなので、
メダカさんたちが狙われていた疑惑も(≧▽≦)。

しばらくしたら飛び立って行きましたが、
存在感が凄かったです(笑)。

オニヤンマさんはトクサが好きみたいで、
ジャンボトクサさんのお蔭で、
立派なオニヤンマさんをじっくり観察できたのだと
思います(*´▽`*)♪

ジャンボトクサさんは、その名の通り、
普通サイズのトクサよりもジャンボサイズで、
1.5メートルくらいの高さに育つ種類です。
「オオトクサ」とも呼ばれていますね。

トクサは土筆の仲間ですが、
竹のような風情があって、大好きなのです♪

花言葉は、枝葉も無い事から「率直」や、
表面がザラザラしていて木工品を作る際のヤスリや、
爪やすり等としても使われていた事から、
「非凡」などがありますね。
故に、トクサは「砥草」と表記されることが多いですね。

乾燥させたものは「木賊(もくぞく)」という
生薬としても使われていますね。

華道のお稽古に通っていた頃も、
よく教材になっていた植物でもあります。

「和」の植物なので、洋花と活けても
和の風情になって、素敵なのです(≧▽≦)。


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